活動報告
第1回宇宙教育プロジェクト 研究校成果ポスター公開
このポスターは、3月7日に行われたイベント『missionZERO』のポスターセッションで公開されたものです。 全国671名の研究成果を、ぜひご覧ください。
【2010/4/10】
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インタビュー "宇宙への想い"
身の回りにある、星のかけら
日本大学理工学部 藤井紫麻見 准教授

それを最後に肉眼で観測できたのは1987年のこと。歴史上、最初の記録は2世紀に書かれた中国の歴史書『後漢書』で、その間にある約1800年の歴史の中で、肉眼で見えたのは両手の指で数えられるほどしかありません。日本大学の藤井紫麻見さんは、その稀少な天文現象、超新星爆発を研究しています。
星の終わりが新たな星を生む
太陽のような恒星は、核融合による外に向かう圧力と、内に向かう重力とが釣り合いながら輝き続けています。そして誕生から時間がたち、燃料を使い尽くすと、重力によりどんどん収縮していきます。太陽程度の質量の星では収縮しきった暗い星、白色矮星となりますが、より重い星の場合、いずれ中心部の圧力が高まり、大爆発を起こします。これが超新星爆発です。 その巨大なエネルギーは、星の内部に含まれていた元素をまき散らし,同時に周囲の星間ガスの分布に偏りが生まれます。それがきっかけとなり、また新たな星が生まれていくのです。
爆発のモデルをつくる
超新星爆発が及ぼす影響は、星のレベルだけではありません。腕時計やメガネに使われるチタン、貴金属である金や銀、プラチナ、実はこれらは、ほとんどが爆発によってつくられた元素なのです。爆発の直後、重い元素は非常に不安定な「放射性同位元素」というかたちで大量に作られます。それらは時間をかけて徐々に崩壊し、たとえば56Ni(ニッケル)が56Co(コバルト)、そして56Fe(鉄)へというように、安定な元素へと変化していきます。その放射性崩壊と呼ばれる現象の中で、光として放出されるエネルギーを分析することで、爆発前の星の性質を調べることができるのです。 藤井さんは、爆発後の温度変化と、そこから生じる光の波長の変化を計算し、観測データと照らしあわせてコンピューターによるシミュレーションモデルをつくっています。それにより、新たな超新星爆発が観測されたときに、元の星の性質、生まれた元素の量や種類を知るための手がかりとなるのです。計算の結果、1987年の超新星爆発の際には地球の1万倍もの質量の56Niが生まれていることが分かりました。 ちょっと周りを見渡してみると、そこら中に溢れている金属。それらは、元をたどってみれば、星々のかけらだったとも言えます。星の最期が元素をつくり、新たな星を生んでいく。私たちが住む地球も、その連鎖の中で生まれてきたのです。
【本文はsomeoneより転載】
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